今回はハチにするマーキングと麻酔の話。
三つ前の記事で、ホクダイコハナバチLasioglossum duplex を卒業研究で使った、と書きましたが、実はもう一つ、他にシオカワコハナバチLasioglossum baleicum も使おうとしていました。というか、本当はこちらが本命だったんですが、ある理由により調査地が破壊され、やむなくホクダイにシフトしました。
それがこのハチ。
個体識別のために、ラッカーペンでマーキングをしています。触角に塗料が付着しているので、はっきり言って失敗例です。
そして、このマーキングが結構難しい。塗料の出がなかなかうまく調節できないんです。羽の筋肉などを塗料で固めずに、ちょっとだけ付着させるのは、未だにコツがつかめてません。最近は扱う営巣集団が小さいので、ハチをダメにするリスクを避けるため、本番ではやらないことにしました。練習は今夏もするつもりですが。
ちなみに麻酔ですが、CO2ガスを使っています。麻酔というより、窒息させて動きを止めるの方が近いですが。カメラ用のブロワが、容量も大きく勢いもあるのでお勧めです。
室内でマーキングを行う場合は、4℃の冷蔵庫に入れると動きが止まります。どちらにしてもすぐに目が覚めるので、手早く、正確にが基本。それが難しいんですけどね。
0 件のコメント:
コメントを投稿